環境に優しい自然農薬ストチュウの作り方

家庭菜園

梅雨時期に入ってきてきゅうりにうどんこ病、トマトもタバコ蛾の穴あけ被害が出てきたりで、害虫対策が大事になってきましたね。夏前で害虫被害が増えそうで心配です。すこしこの記事タイミングが遅いのですが、家庭菜園では話題のストチュウについて、お話します。

ストチュウってなに??

ストチュウって名前は、主成分が「酢()」と「焼酎(チュウ)」の組み合わせの言葉です。一言で言うと「身近な自然素材で作る、手作りの虫よけ・病気予防アイテム(自然農薬)」です。

目的:害虫を殺すではなく、酢やアルコールの匂いで「遠ざける(忌避)」ためのものです。主な効果:病害虫の予防に加え、土壌環境を良くしたり、根の成長を助けたりする「液体肥料」や「活力剤」のような役割も持っています。安全性:化学物質を含まず、食品(酢や焼酎など)から作られているため、環境や人体に優しく、口に入る野菜にも安心して使うことができます

1.家庭菜園にぴったりのストチュウ液の作り方

ストチュウ液の作り方

■ 基本的な3つの材料 これらを同量ずつ使用するのが基本です。

  1. 酢(食用醸造酢、穀物酢、果実酢など):殺菌作用があります。米酢 500ml、268円。
  2. 焼酎(アルコール度数25度以上、または35度のホワイトリカーなど):虫除効果や、根の成長促進、ストレス耐性を高める。:焼酎 25度。900ml 614円。
  3. 木酢液(または竹酢液):殺菌作用、害虫の忌避効果、土壌環境改善栄養吸収を助ける。※木酢液は強酸性のため、金属製の容器での保存は避けてください。木酢液 IL、434円。
  4. ※写真は酢、焼酎、木酢液の3つの材料。右は酢200ml、焼酎200ml、木酢液200mlを入れて混合液600ml作ります。

■ アレンジで追加できる材料 より効果を高めたい場合や目的に応じて、以下の材料を加えることもできます。

  • トウガラシ・ニンニク:害虫への忌避効果をさらに高めます。トウガラシの代わりにタバスコを加えると、熟成期間なしですぐに使えて便利です。※ 量は酢、焼酎、木酢液 各200mlの場合、ニンニク6片、唐辛子10本程度です。
  • 黒砂糖(糖蜜):ストチュウを葉に付着しやすくするための「展着剤」の代わりになり、ミネラル補給にもなります。
  • 卵の殻・苦土石灰・カキ殻石灰:酢に加えることでカルシウムやマグネシウムなどを補給でき、病気やミネラル欠乏の予防に役立ちます。

■ 作り方

  1. 混ぜ合わせる:酢、焼酎、木酢液をそれぞれ同量(例えば各100ml、各200mlなど)用意し、蓋の付いた保存容器(ペットボトルや広口の瓶など)に入れて混ぜ合わせます。基本のストチュウは混ぜ合わせるだけですぐに使用できます。
  2. 抽出する(※トウガラシやニンニクを入れる場合):トウガラシやすり潰したニンニクを追加する場合は、刻んだ材料を焼酎や酢に漬け込み、冷暗所に置いてエキスを抽出させます。

■ 使い方(希釈と散布) 完成したストチュウの原液は、そのままでは濃すぎて葉焼けなどを起こす可能性があるため、水で100倍〜500倍程度(約300倍がおすすめ)に希釈して使用します。 スプレーボトルや噴霧器に入れ、害虫が潜みやすい葉の裏側までしっかりと散布するのが効果的です。

簡単にはペットボトルに酢、焼酎、ニンニク、唐辛子を刻んだものを入れるでけで、あと暗所において置く。使うときに水300倍で希釈して使うだけでもいいです。まず試してみよう!スプレーボトル、原液ボトル、など100円ショップでほとんど揃います。

2. ストチュウの野菜べつ散布の方法

ストチュウの相性の良い野菜

■ 基本の散布ルール

  • 散布の頻度:ストチュウの効果は一時的で、週に1回、または5日に1回程度のペースで定期的に散布するのが基本です。雨が降ると成分が洗い流されてしまうため、雨の後は再度散布してください。
  • 散布の時間帯早朝または夕方の涼しい時間帯に行います。特に風のない穏やかな早朝が最適です。日中の強い日差しに散布すると、「葉焼け」などの薬害を引き起こす恐れがあるため避けてください。
  • 散布の方法:水で基本300倍(状況に応じて100倍〜500倍)に希釈した液をスプレーボトルや噴霧器に入れ、害虫が潜みやすい葉の裏側までしっかりと散布します。スポット的にかけるのがポイントです。

■ 野菜別の散布方法と対象害虫 野菜の種類に合わせて散布のタイミングや狙いを絞ると、より効果的です。

  • ナス・ピーマン
    • 対象害虫:アブラムシ
    • 散布方法:害虫がつきやすい新芽の部分や、葉の裏側を重点的に狙って散布します。
  • キュウリ・カボチャ
    • 対象害虫:ウリハムシ
    • 散布方法:苗がまだ小さいうちから、予防的に散布しておくことが重要です。
  • エダマメ
    • 対象害虫:カメムシ
    • 散布方法:実がつき始める時期に合わせて、定期的に散布します。
  • ダイコン(キャベツなどのアブラナ科)
    • 対象害虫:アオムシなど
    • 散布方法:タネ播き後から発芽直後の段階から、いち早く予防として使用し始めます。

■ 注意が必要な野菜への対応 葉が柔らかい野菜や幼い苗はストチュウの刺激で薬害が出やすいため、以下の点に注意してください。

  • 発芽直後の幼苗(すべての野菜):通常より薄め(500〜800倍)にして様子を見ながら使用します。また、根が発達していない時期に水分を与えすぎると根腐れを起こすため、双葉が濡れる程度の散布に留めてください。
  • 葉物野菜(レタス、シュンギクなど):薄めの濃度で使用し、高温時の散布は避けます。
  • アブラナ科の若葉(コマツナ、チンゲンサイなど):こちらも濃度を控えめにして慎重に使用してください。

■ 使用を控えるべきタイミング どの野菜であっても、日中の強い日差しの時間帯花が咲いている時期、および収穫の直前は、香りや刺激が残ったり悪影響を与えたりする可能性があるため、使用を少し控えるのが安心です。被害が出る前から予防的に、薄めの濃度でコツコツと継続することが成功の秘訣です。

3.ストチュウ!家庭菜園でうまく使って!

ストチュウと化学薬品の違いとメリット・デメリット

1. 安心して食べられる安全性 化学物質を含まず、身近な食品(酢や焼酎など)から作られているため、残留農薬の心配がありません。収穫の直前まで「〇回まで」といった制限を気にすることなく、口に入る野菜に安心して使うことができます。安全な無農薬野菜を育てられるのは、家庭菜園ならではの醍醐味です。

2. 手軽で経済的 特別な道具や高価な薬品を買う必要がなく、スーパーや100円ショップで手に入る身近な材料で誰でも簡単に作れます。また、原液を水で数百倍に薄めて使うため、非常に低コストで経済的です。

3. 「家庭菜園の規模」だからこそ活かせる ストチュウには殺虫効果がなく、効果も数日しか持続しないため、雨上がりなどにこまめに散布し続ける「手間」がかかります。また、虫がついてしまった場合は、手で取り除く(捕殺する)必要があります。広大な農地でこれを行うのは大変ですが、目の届きやすい家庭菜園のような小さな畑やベランダ菜園であれば、日々の観察に合わせて無理なく手入れができます。

化学薬品のように害虫を「瞬殺」するような劇的な効果はありませんが、野菜自身の力を引き出しながら、自然と共生して虫がつきにくい環境をやさしく整えるストチュウは、家庭菜園の心強い味方になってくれるはずです。ぜひ、ご自身の菜園でも試してみてください。

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