実際の種まき作業のところを写真で紹介します。
1.種まきから実践編
種まきをする前に知っておきたい基本や注意点については、イラストでわかりやすく解説した『「にんじん栽培は中級者向け!?」にトライ!(種まきまで編)』をあわせて参考にしてください。
1.高畝

高畝にしました。
高さ15〜20cmです。
畝幅65cmです。
2.溝への水やり


3.種まき(筋蒔き)

種まきの間隔
私の親指と人差指の
間隔 約10cm
一間隔 6〜7粒
4.極薄の覆土(土を被せる)

にんじんの発芽には
光を好むので
覆土は薄くかける。
5.徹底的な鎮圧(おさえ)


6.初日の大灌水


2.発芽後の手入れ(5つのポイント)
種まき直後から発芽が揃うまでの期間、そして発芽直後のケアにおいて、絶対に守るべき手入れの注意点と理由を5つのポイントにまとめました。

1. 水やりは日中を避け「早朝か夕方」に行う
- なぜ?: 日中に水をやると、夏の強い日差しで土の中の水分がお湯のようになってしまい、デリケートな種や根を茹でて傷めたり、蒸れてしおれ、消えてしまう原因になるためです。
2. 土壌を「一瞬たりとも乾燥させない」
- 注意点: 発芽するまでの約5〜10日間は、土の表面が乾かないように毎日欠かさず水やりを続けます。もみ殻をまいたり、不織布を直接「ベタがけ」して保湿を徹底してください。
- なぜ?: ニンジンの種は自力で水分を吸収する力が極めて弱いです。発芽の途中で一瞬でも乾燥にさらされると、中の芽(胚)がすぐに乾死(枯死)して死んでしまうためです。
3. 水圧に気をつけて「極めて優しく」水をやる
- 注意点: ジョウロのハス口(注ぎ口)を上向きにして優しく静かに水をかけるか、ベタがけした不織布の上から水をかけるようにします。
- なぜ?: ニンジンの種は光を必要とする「好光性種子」であるため、土を5mm以下と極めて薄くしか被せていません。勢いよく水をやると、水圧で薄い土が削られて種が露出したり、種自体が水で流されてしまうためです。
4. 芽が出たら「ただちにベタがけ資材を取り除く」
- 注意点: 緑の芽が一斉に揃ったら、乾燥防止に被せていた不織布や新聞紙などの資材は、ただちに(遅くとも本葉3枚になるまでに)取り除きます。
- なぜ?: 芽が出たあとも被せたままだと、日光が遮られて光合成ができなくなり、苗が光を求めてヒョロヒョロと弱々しく伸びる「徒長(つるぼけ)」を起こしてしまうためです。
5. 発芽が揃った後は「メリハリのある水管理」に変える
- 注意点: 発芽が確認できた後は、毎日水をやるのをやめ、「土の表面が乾いたらたっぷりと与える」管理に切り替えます。
- なぜ?: 芽が出た後も毎日水をやりすぎると、土の中が酸素不足(多湿)になって根腐れを起こします。少し「乾かし気味」に育てることで、ニンジンは水分を求めて地中深くへと健康的な根をまっすぐ伸ばすようになります。
3.発芽後の手入れポイント
発芽後から収穫までの手入れについて、「絶対に守るべき注意点」と「その理由」を時系列に沿ってわかりやすく解説します。

1. 幼苗期のケア(発芽〜本葉3枚まで)
⚠️注意点:発芽したら、ベタがけ資材(不織布など)をただちに外す!
- 【いつ?】 7〜10日程度経ち、緑の芽が一斉に揃ったらただちに(遅くとも本葉3枚になるまでに)ベタがけしていた不織布を取り除きます。
- 【なぜ?】 被せたままだと日光が遮られ、苗が光を求めてヒョロヒョロと弱々しく伸びる「徒長(つるぼけ)」を引き起こしてしまうためです。
⚠️注意点:毎日水をやるのをやめ、「乾かし気味」に管理する!
- 【やり方】 発芽が揃った後は毎日水やりをするのをやめ、「土の表面が乾いたらたっぷりと与える」メリハリのある管理に切り替えます。
- 【なぜ?】 常に土が湿っていると、地中が酸素不足になって根腐れを起こします。あえて少し乾燥気味に育てることで、ニンジンは自ら水分を求めて地中深くへと健康的な根をまっすぐ下へ伸ばすようになります。
2. 間引き(本葉2枚〜本葉6枚まで)
⚠️注意点:間引きは必ず「土を湿らせてから」行い、段階的に広げる!
- 【やり方】 面倒でも間引きは3回ほどに分けて行い(最終株間は10〜12cm、ミニニンジンは5〜6cm)、抜く前にあらかじめ水やりをして土を湿らせ、残す株の株元を手で押さえながら優しく引き抜きます。
- 【なぜ?】
- 「なぜ湿らせる?」:土が乾いた状態で強引に引き抜くと、残すニンジンの繊細な側根を傷つけてしまい、後から二股に分かれる「又根」になる原因になるためです。
- 「なぜ一気に広げず段階的に?」:ニンジンは初期の成長が非常にゆっくりです。若い苗のうちは、お互いに少し密着させて競合(支え合わせる)させた方が、成長が促進されるためです。
3. 追肥と中耕(最後の間引き前後)
⚠️注意点:本葉7枚(種まき後約50日)以降は、絶対に土を耕さない(中耕の禁止)!
- 【やり方】 追肥と土の表面を軽くほぐして雑草を退治する「中耕(ちゅうこう)」は、2回目の間引き(本葉5〜6枚頃)のタイミングまでで完全に終わらせます。本葉7枚以降は、畝の表面を耕す作業は一切行わないでください。
- 【なぜ?】 本葉7枚以降(種まきから約50日後〜)は、水や栄養を吸い上げるための「側根」が畝全体の浅い部分にまでびっしりと広がります。この時期に中耕を行うと、成長に欠かせない側根を切り刻んでしまい、根が太らなくなるためです。
⚠️注意点:肥料を株元に直接ドサッと与えない!窒素過多にも注意!
- 【やり方】 追肥は化成肥料(8-8-8など)を畝の肩(列の少し横)にパラパラと薄く均一にまき、土と軽く混ぜ合わせます。
- 【なぜ?】 肥料が一部に固まって根の生長点に触れると「肥料焼け」を起こし、又根の原因になります。また、葉や茎を大きくする「窒素」が多すぎると、葉ばかりが異常繁茂して肝心の根が太らなくなる「つるぼけ」が起きてしまいます。
4.収穫までの手入れポイント
最後に収穫までの注意すべき点を、あげてみました。

4. 土寄せ(肥大期〜収穫まで)
⚠️注意点:ニンジンの「首」が見えたら、すかさず土をたっぷり被せる(土寄せ)!
- 【やり方】 追肥の後や、ニンジンが太って地表にせり出してくるのを見つけたら、株元へしっかりと土を寄せて根全体を覆います。
- 【なぜ?】 日光が露出した肩の部分に直接当たると、光合成によって葉緑素が生成され、緑色(あるいは紫色)に変色する「青首(緑化)」が起きます。変色した部分は食感が硬く、食味が落ちてしまうため、土で光を遮る必要があります。
5. 水分管理と病害虫対策(生育後半)
⚠️注意点:生育後半は過湿を避けるが、土を急激に乾湿変化させない!
- 【やり方】 生育後半は基本的に水やりは不要(雨が降らない乾燥時のみでOK)ですが、畑の水はけ(排水性)は常に良く保っておきます。
- 【なぜ?】 長い乾燥のあとに大雨が降るなどして土壌水分が急激に変化すると、根の内部(木部)が水を吸って急膨張し、外側の皮がそのスピードについていけず破裂する「裂根(れっこん・根割れ)」が発生するためです。また、多湿は根腐れや「軟腐病」などの恐れもあります。
⚠️注意点:キアゲハの幼虫は発見次第、ただちに駆除する!
- 【対策】 9〜10月頃は、葉の裏表をこまめにチェックし、キアゲハの幼虫やヨトウムシを見つけたらすぐに捕殺するか、最初から防虫ネットで覆います。
- 【なぜ?】 ニンジンの葉はキアゲハの幼虫の大好物です。特に大きくなった老齢幼虫は食欲が凄まじく、一晩で葉を丸坊主(軸だけ)にしてしまうため、光合成ができなくなって根の肥大が完全に止まってしまいます。
5.終わりに
さて私の収穫の報告は、写真を中心にブログでまとめます。うまくいかないところも反省を込めて報告します。

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